自分を支える人間関係を作るためのプランB

手早く無駄なく効率よく、自分の応援団を作りましょう。

人間関係はパフォーマンスを考える上で最も重要な要素のひとつです。

何あったときに話を聞いてくれる人がいる(となんとなく感じている)ことは、実際に話を聞いてくれるかどうか以上に意味があります。

コンディショニングにおいて、人との触れ合いは、睡眠や運動などと並ぶ、強力な生理的アプローチのひとつです。本能および肉体の側から、パフォーマンスの土台を整えます。

とはいえこれがなかなか得難いもので、特に仕事にストイックな人や独立した人には不足しがちな要素です。

「では、人間関係を育てましょう、できれば利害関係の絡まない関係を」という話になるのですが、ここで問題が浮上します。

  • 人間関係を育てるには時間がかかる
  • 出会いや相性のランダム性が大きい
  • 現時点で人間関係が不足しているということは、それを改善しようとしても一筋縄ではいかない可能性がある

つまり、このアプローチ自体は正しく、質の良い結果も生むのですが、時間がかかり、コントロールが難しいのです。

ここでは、そんな場合に役に立つプランBを紹介します。それは、「地元の個人サービスを積極的に使うこと」です。

この方法が効果的に機能する理由は以下のとおりです。

  • 計画的に関係作りができる
  • 自分で関わる相手を選べる
  • 相手を選んでも傷付けない
  • 自分が「良い」と思えるサービスを選ぶことで、自然と感謝できるし、フィーリングも合いやすい
  • 感謝や敬意を軸にした繋がりになり、良い関係になりやすい

この方法は思い立ったらすぐに実行に移せます。

多少のお金や時間の計画は必要ですが、それもまたコントロール可能です。少なくとも、パーティーや公園に行くよりはずっと楽で確実なはずです。

おすすめは、ヘアサロンやマッサージのような「自分をより良い状態にしてくれるもの」「少し長い時間一緒にいられて、マイペースで関われるもの」を選ぶこと。

私はまさにその2つを選んでいて、結果は上々です。日常生活のついでなので、無駄がありません。

ちなみに私は他にもコーヒーやお菓子が好きなので、その関係でいくつか浅い顔見知りの店員さんがいます。たまに興味のあるものについて質問をするくらいの関係ですが、それで十分なリフレッシュになります。

お店選びのポイントは、「このお店は自分の好きな雰囲気だ」「この人はいい腕やこだわりを持っていそうだ」と感じるサービスを選べば、自然と話が会いやすいはずです。

関わり方のポイントは、素直に感謝を述べること、気に入った部分についてフィードバックをすること、興味関心を外に出すことです。ただし、しつこくならない程度に。良かれと思ってやったことでも、噛み合わないことはあります。相手の反応をよく見てください。

注意すべき点は、無理に深い関わり合いになろうとしないことです。あくまで、「サービスのついで」であることを忘れないでください。

そもそも相手はサービスを提供するためにそこにいるのであって、私たちと人間関係を作るためにそこにいるわけではありません。悩みを聞いてもらおうなどとは考えないでください。

また、キャバクラのような「人間関係自体を売るサービス」は、私としてはあまりお勧めしません。(上手に活用できている人はそれで構いません。)

ちやほやしてもらって一旦はスッキリするかもしれませんが、その後、人間関係の不安とお金が直結します。人間関係はお金などの悩みとは別の軸のセーフティネットになるものです。お金で人間関係を買う場合のメカニズムは人間関係がもたらすメカニズムとは異なるので、意味がありません。

このアプローチと、冒頭の「時間はかかるしリスクもあるが質の良い」アプローチを併用してください。

しばらく会っていなかった友人に連絡を取る。親友や恋人、肉親を頼る。ただし、負荷が集中しないように。勇気を出して、友人や恋人を作る。

投資のポートフォリオというやつですね。両方にバランスよく、リソースを投資してください。

また、予防的にカウンセリングのようなサービスを使うのもいいでしょう。ただし、自分に合うプロに出会えるかは全くの未知数で、お金も時間もかなりかかるので、手段をこれ一本に絞るのは私はおすすめしません。無料で話せる人や安価な有償ボランティアがいるなら、それを活用するのも手です。

なお今回は触れませんでしたが、コントロールしやすい方法が他にもあります。自分のルーツを深く辿る、神社やお寺に行く、といったものです。これらは認知的なアプローチで即効性は低く、また、一般的に語られている方法かなとも思うので、別の機会に改めて説明しようと思います。